ノートルダムの鐘とは

作品について

概要

『ノートルダムの鐘』は、フランスの文豪ヴィクトル・ユゴー作『ノートル=ダム・ド・パリ』を原作とするディズニー・シアトリカル・プロダクションが製作したミュージカルの日本公演です。日本公演を上演するのは劇団四季。劇団四季はこれまで、『美女と野獣』、『ライオンキング』など数々のディズニーミュージカルを日本に紹介してきました。

2016年に日本に上陸

1996年にアニメーション映画が製作され、翌年にアカデミー賞作曲賞(コメディ・ミュージカル)にノミネートされた同映画に基づきながら、ユゴーの紡ぎ出した原作により深く根ざしたミュージカルとなっています。
作曲は、『美女と野獣』『アラジン』などを手がけたアラン・メンケン、作詞は『ウィキッド』を手掛けたスティーブン・シュワルツが担当し、脚本はピーター・パーネル、演出はスコット・シュワルツが手掛けています。
2014年に北米で初演し、その翌年2015年にニュージャージー州ペーパーミル劇場で上演されました。そして2016年12月・四季劇場秋にて日本で初演され、現在もロングランを続けています。

舞台の魅力

なんといっても、美しく荘厳なテーマ曲、ヨーロッパ民族音楽とポップを融合したトプシー・ターヴィーなど、多彩なアラン・メンケンの音楽、スティーブン・シュワルツ(高橋知伽江・訳)の心に迫る、ぐっとくる詞と共に、素晴らしい歌声を持つメインキャストをはじめ、バックで支えるクワイヤ(聖歌隊)の迫力が圧巻の作品となっています。

そして何度観ても奥深い演出は、発見の連続であり、観る人のその時々によって変化していくミュージカルです。心を揺さぶられる瞬間も、きっと変化していくことと思います。『大人のための演劇作品』と言える本作を、ぜひ一度ご体験ください。

宿命(’ANÁΓKH)の物語

物語の冒頭、ユゴーが本作を書く数年前、ノートルダム大聖堂を探って回っている時に、大聖堂の塔の暗い片隅の壁に刻まれたある落書きを目にします。彼が見たのは、ギリシア語で書かれた『’ANÁΓKH(アナンケー)』の文字。このような文字を残さざるを得なかった人物の物語とは、どのようなものだったのか…..。いつのまにかその文字は消されてしまったが、石の壁に刻まれた文字を発見した者として、解き当ててみようと努め、そして『ノートル=ダム・ド・パリ』が生まれた、と記されています。

この物語は大聖堂を舞台に語られていきます。彼らが背負った宿命とはどんなものだったのか、紡がれる愛と人間のストーリーのその中に、あなたの胸に残る何かがあることを祈ります。


関連項目

  • ノートル=ダム・ド・パリ
  • ヴィクトル・ユゴー

 

(最終更新日 : 2019年4月12日)