目次
概要
- 道化の祭り
- 鐘撞堂の外へ踏み出したカジモド、道化の祭りに賑わう街へ
楽曲
- トプシー・ターヴィーⅠ
- 息抜き
- タンバリンのリズム
- トプシー・ターヴィーⅡ
解説
- 石像がローブを脱ぐと、民衆役になる
- 民衆役の中には、ジプシーがいる。ジプシーはシャツにスカーフ姿。
豆知識
- 祭りでは、聖史劇などが開催されているため、舞台や、飲みなどを楽しむ人々が描かれる
- トプシー・ターヴィーデーのダンスの様子などは、ブリューゲルの絵を参考に演出されている。(ノートルダムアカデミーより)なぜフランスの作品にオランダ(フランドル派)の画家がモチーフに選ばれたのかというと、原作では、この場所にはパリの市民とフランドル人がおり、祭りの様子はフランドル派の絵画に例えられていることから。
- トプシー・ターヴィーのダンスのイメージは、ハンガリー系のダンスや、レバノンのダンスがモチーフになっており、ジプシーダンスをベースにしている
- クロパン・トレイユフーはジプシーのリーダーであり、原作でもはじめに乞食として、祭りを搔きまわす存在の1人である。祭りの最中はジプシー役がスリをしている。舞台奥で合図しあったり、協力し合いながら財布をスっている。
- フィーバスの長いベルトは、軍人の強さの象徴で、かなり長く作られている。
- タンバリンのリズム冒頭で、エスメラルダがローブを着て登場する際の敬礼は、信仰心があるわけではなく、バカにしている。十字架の形になるのも。
- エスメラルダがタンバリンのリズムで歌う「ねぇ、坊や」はフィーバスのことかと思われる
- 逆さま王様は、原作では民衆が乱痴気騒ぎの最中に思いつきではじめる。トプシーターヴィデイでは、伝統的に、その日は無礼講であり、しばしば子供をその日一日だけ王様にしたりする風習がある。
- トプシーターヴィーデーなどで、顕著にみられる演出がスローモーションである。舞台上では、一場面の中で人が動くので、スローモーションは注目させたい部分に焦点が当たる効果がある。
- スローモーションで逆さま王様の舞台が回っているが、一般的には回舞台などの装置などが用いられるが、演出的にスローモーションを使用して回して行くことで、カジモドの醜形が出てきた人々の瞬間を浮かび上がらせる効果がある。この時クワイヤも、民衆と同じく驚いている
- 民衆がカジモドを悪魔とよぶのには理由があり、中世のキリスト教社会では障害や被差別民族として生まれてきたものは、生まれもって罪のある流れの中にいるという迷信を信じていた。
- 聖域とは、安らぎの場所、避難場所という意味がある。ノートルダム大聖堂が祭壇があり、その領域を聖域(サンクチュアリィ部分をもつ)と呼ぶことと、聖域権(アジール)を持っていたことに由来する表現であろう。
原作で描かれた章
- 1編、6編4節
関連項目
(最終更新日:2019年4月13日)